週末にケアマネージャーさんからのお誘いで市内で開かれた『引き算方式 認知症介護のすすめ』という講義を聞きに行きました。
講師は、認知症ケア専門士のうまのせつこ(右馬埜節子)さん。
(株)日本エルダリーケアサービス 認知症相談センター センター長をされていて長年、中野区役所やゆりの木中野などで認知症のさまざまな事例を担当されてきた方です。
経験した実例を多くあげ2時間にわたりお話しくださいました。

認知症の世界は引き算だということ。
わたしたちは知能の蓄積ができて説明や説得に応じられる足し算の世界にいて
認知症の人は記憶や知能がこぼれていく引き算の世界にいる。
「正しく」説得や説明を積み重ねても、認知症のひとには理解できなかったり納得できなかったり。

そこで二つの世界をつなぐのが「ウソ」。
その人の気持ちによりそい、納得させて安心してもらう。
そういった「ウソ」をためらうことなく介護技術として利用していこう、というすすめでした。

わたしも、説明説得に走っては母の耳がかなり遠いこともあり
わかってもらえない事が多く、またこちらが理解できない行動をするので
なぜそうしたの?と聞いてもわからないという応え。
イライラしたり空しくなったりストレスを抱えることが多い日々です。

そんな風なので説明や説得をしても無駄、というのは実感するのだけど
どうも「ウソ」をつくというのは難しい。
相手への罪悪感や、心の痛む思いもします。
その場の状況にあわせて、相手が安心するようにつくなんて
頭の回転が早く熟練の技が要るのでは?なんて思ってしまいました。
それが「引き算名人」になろうという事のようで慣れていくのかもしれません。

母は事例にあげられたほどには認知症が進んでいないので、
まだそこまでは、と思う事もあります。

それでも、この講義を聞いたことで、
できるだけ説得をしないでいこう、つい説得しようとしている自分にハっと気がついたら
力を抜こう、余裕をもっていこうかなという気持ちになれました。

うまのさんの冊子にあった
認知症の対応....心得10か条 参考になります
この境地に近づければ介護する方も、介護される方も互いに楽になるでしょう

もしどなたかにもご参考になれば。以下にしるします。

1.積んだ知識がこぼれてる、足し算はやめて「引き算」で。
2.説得は「ザルに水」の空しい作業。
3.「生き様」が教える介護の手ほどき。
4.「揺るがぬ言い分」には負けて勝つ。
5.話は短く「点」で一言、長い話は点々バラバラ。
6.「北風と太陽」、無理強いはけがの基。
7.「正直者は馬鹿を見る」、安定剤はウソも方便。
8.「知恵比べ」、わからず屋には知恵で応戦。
9.「ありがとう」と、元気の種を蒔きましょう。
10.「忘れることを利用」、それがやさしい関係です。

うまのさんへのリンクがないかとここまできて調べたら
ありました!
その名も
「引き算方式の認知症介護」認知症相談センター
http://www.ninchisyou.jp/index.html

なーんだ、10か条もっと詳しくのってるよ(笑)